インタビュー3 役者 飯野雅貴

第3回目のインタビューは、役者(石井役)の飯野雅貴です!
なんと2年生の3月にして初めての役者挑戦!!様々な話を聞くことができました。

―― よろしくお願いします。まず伺いたいのが、今年度夏のRoll Up!!の記録映像チーフ、秋の三田祭公演の舞台監督に代表されるように、スタッフ中心のSTEPSライフをここまで送ってきた中で、なぜ今回突然初めての役者をやろうと思ったのでしょうか?

飯野 前兆はあったんです。去年の3月の公演(いつかきみのてをはなすまで)の頃から、役者を見ていて楽しそうだなと思っていて。最後の公演を見ていて、自分は終わった瞬間舞台を解体する作業に入ることを意識している中、役者は感動で泣いていて、そういう公演の楽しみ方もあるんだなって思って。けれども、ほぼ2年間スタッフのみをやってきて、今更役者をやるのも遅いし、スタッフも楽しいし、できなくてもしょうがないかなって、そういう心持ちでした。

―― そこからどのような心境の変化が起きたのですか?

飯野 Roll Up!!で改めて役者楽しそうだなって思いまして、やってみたいなと。そう思ったので、まず通常練習(※基礎力を高めるために実施する練習のことで、公演に関係ないため誰でも参加できる練習のこと)に出てみたら皆優しくて。

―― 初心者に本当に優しいですよね。

飯野 そう、初心者に優しくて。そんな時に、今回の公演では役者ができるかどうかのオーディションがあると聞いて。落とされたら落とされたでスタッフで頑張ればいいし、せっかく思い立ったのだから、出来る限り精一杯やってみようじゃないかと思ってオーディションに挑戦してみたんです。で、結果として役者やらせてもらえることになって、今に至ると。

―― そういう経緯だったのですね。やりたい時にやりたいことができるのはSTEPSの良さの1つですね。話は変わりますが、今回飯野君扮する石井はどのような役どころなのでしょう?

飯野 キャバレーのお客さんをまとめる、お客さんのかしらのような存在…って、そんな偉そうなこと言っちゃっていいんですかね?(笑) お客さん1人1人個性がありますが、そこをまとめるような立場です。お客さんとキャバレーという場所を結びつけているような動きをしています。

―― そのような「まとめる」立場ですと難しさも多くあるのではないでしょうか。

飯野 そうですね。特に、後ろに役者いっぱい経験している人たちがいるのに、自分が引っ張るところは怖いですね。自分がこの人たちを率いて、リーダーのような感じで先頭に立って入るのは本当に緊張しますね。

―― なるほど、初役者ならではの難しさですね。しかしながら、やりがいもたくさんありそうですね。

飯野 そうですね、怖いとは言いましたが、最近はとても楽しくなってきましたね。

―― 楽しい?

飯野 石井という役をやっていることがとても楽しいんです。石井として、皆をまとめるような動きも自然にできるようになってきました。最近では自分と役の境目がどんどん分からなくなってきて、普段の生活まで石井のことを意識してしまいますね。石井が浸食してきているような感覚です。どんどんのめりこめていて、楽しいですね。

―― 石井という役の視点から、是非CHERRYにいらしたお客様にここを見てほしい、というポイントがあれば教えてください。

飯野 お客さんのアホさですね。皆アホなんです。アホなんですけど、皆それぞれに思いを抱えていて、そのギャップがとても魅力的です。普段情けない人がいざというときは頑張る、というようなギャップですね。やる時はやるんだ、という良さが全てのキャバレーのお客さんにありますし、自分にとってキャバレーのお客さんの1番好きなところはそこですね。

―― 最後に、CHERRYにいらっしゃるお客様に何かメッセージがあればお願いします。

飯野 仲間を思いやる気持ちに注目してほしいです。理由は違っても目的は同じ仲間の集いでストーリーが動く某漫画のような熱さです。

―― 海賊のような(笑)

飯野 そう(笑)それを、音楽に合わせてやっているのが、熱いし、美しいし、そういうところを是非楽しみにして観てくださると嬉しいです。

―― ありがとうございました。